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2009.01.19 free 鉄道博物館

に先日行ってきました上田です。

一緒に出かけた甥っ子のはしゃぐ様子を見てやろうと思ってたんですが
僕の方がのっけから興奮全開で見学した次第です。

まずは腹ごしらえをと、場内で仙台名物牛タン弁当を買い
(弁当箱から出ている紐を引っ張ると加熱されてアツアツで食べられるのです)
野外スペースに開放されている「特急安房鴨川行」表示の先頭車で昼食。

クハ183-1

多数の同系式車両が無常にもスクラップされていく中
第2の人生を歩むことが出来たオリジナル塗装の183系特急電車。
クハ183-1と書いてあったので、こいつが同形式の記念すべき初号機です。

芝生の上にバラストと線路があり、先頭車1両がポツンと置かれているという不思議な光景。
この時点で既に感傷モードに。
幼い頃、家族で千葉に旅行する時はこれに乗ってました。
窓の位置が高くて正座しないと外の景色が見えなかった事を思い出す。
木箱の匂いのするお弁当とキャップに注いで飲む温かいお茶。
いろんな事がリアルに思い出されて、たまりませんでした。
この車両、僕より年上です。
長い間お疲れ様でした。

という感じでハイテンションで入場したのも束の間、
もう途中からは車両に触れたり乗ったり匂いを嗅ぐたびに
嗚咽が堪えられなくなるようなグッと来る感覚に襲われまくりでした。

455系、483系、20系寝台車

回転式のSL用転車台を中心に綺麗に並ぶ
1/1スケールの鋼鉄製模型、ではなく本物がたくさん飾られています。
彼らは皆製造から40年以上経ち現役を引退した車たち。
 『今、万感の思いを込めて汽笛が鳴る。
  永遠の夢とロマンを求めて、人は皆星の海を見ながら旅に出る。』
という言葉が銀河鉄道999のナレーションにありますが
鉄道はまさにその時代時代を生きる人たちのドラマを乗せて旅をしてきました。

技術と合理化が進み、今後はこういったカラフルで
重たい鋼鉄車両は出て来ないと思うと寂しくもありますが
車窓に流れる風景や明かりの灯る民家、レールの継ぎ目を通過する規則的な音、
冬にはエアコンではなくシートヒーターの温かさ、
夏には全開の窓から飛び込んでくる焼けた鉄の匂い、
そういった体が覚えている記憶や旅情感をいつまでも忘れず持っていたいと思います。

この辺の感覚は、理屈では全く説明できないですが
僕が作るビデオゲーム作品にも常に投影している感覚だったりします。

旅っていいですよね。

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スタッフ持ち回りで狭く浅く、そして鋭く迫らない流浪のブログ風公式サイトです。

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