2008.08.10 free ブラックメイジズ LIVE!
世界のノビヨ率いる休日出勤社会人バンドの演奏会に行って参りました。
横浜BLITZ in横浜。
日曜出勤の昼間なんで緩い頭で書いてます。上田です。
会場の方は当然っちゃ当然ですが撮影録音はできませんという事で
ユーチューブやニコニコ動画に流れる事は期待出来なさそうですが
DVDが出るとか出ないとか?楽しみです。
ぜひこの不良社員達(社長や先生も混じってます)によるロックなエンターテイメントを
うちの社員の教材として経費で買って全員に見せたいと思います。
なんつってもメンバーのほとんどの方が我々と同じ開発職ですからね。
アウディオもここを目指さなければいけません。
「ふぅ疲れた。今の曲いいと思わない?」
「サイコー!」
「ステージ暑いんだよね~、そっちも暑くない?」
「暑い~!」
「新宿でもこれからドラクエコンサートがあるんだけど
何とそのすぎやまこういちさんが2階席の最前列にお忙しい中いらっしゃってます!」
全員がどよめきながら後ろを振り向くと
「アーホが見る~」
騙されたお客さん全員大爆笑。
こんな植松さんのチャーミングなMCが合間合間に挟まり、
というか休憩を挟まないとスタミナが持たないそうで^^
この曲間のトークも演者とファンの交流や一体感を深める大事なショーの一部です。
我々の作っている物の先にはお客さんがいます。
商売全てに言えるんですが、ゲーム開発者は得てしてその大事なことを忘れがちになります。
会社とかランキングとか技術が上だの下だの本数がナンボだの売りはナンだのと
それらももちろん大事ですが、そんなのはプロなので軽くこなして当たり前。
水面下で必死にもがきながら黙々と頑張ればいいんです。
一番大事なのはお客さんとのコミニケーション。
僕は京樽レストランや弁当屋や寿司屋など飲食業のバイトを
厨房から洗い場から接客から出前まで、学生時代に経験してきた手前
ゲームの仕事に対する説教や薀蓄も常に飲食業に例えて物を言います。
俺たちはガラス越しに蕎麦を打ってる職人さんと同じだよと。
ガラスがない分、お客さんの顔を常に思い浮かべながらキーを打つなりマウスを握りなさいと。
言うより、いっそ研修期間として3ヶ月くらい飲食業にバイトに出た方が早いかも知れませんね。
やはり商売ですから働く者が心得るべき基本姿勢はどの業種も同じです。
ましてや衣食住から外れるエンターテイメント産業の更に一部であるゲーム業界が
完全に衰退しても人々は何にも困らない訳です。
というか人々に必要とされなくなった時に無くなる訳ですけどね。
コンシューマゲーム、ビデオゲームなんて更にその枝葉です。
僕は毎日のように、明日潰れてもおかしくない業界に身を置き
飯を食わせて頂いて生きながらえていると思ってこの仕事に取り組んでいます。
堅気の商売とも思いませんし、堅気を目指してはならないと思っています。
もっと安定してて定時に帰れて今より多くの収入を得られる仕事もあるでしょう。
それでもなぜ開発者はこの苦しい業界に身を置き続けるのか?
そして僕はなぜ開発会社を経営しているのか?
その答えは「ゲームが、好きだから」
好きなだけではなく、ファミコン(いわゆる今のゲーム業界)の誕生から
客として付き合い続けているノウハウがあるので、そこが生き残る上での強みとなります。
なんてったってファミコン世代のど真ん中ですからね。
競争激化の飲食業界で弁当屋だったらたぶん5年後生き残っている自信がありません。
もしゲームと出会わなかったら国鉄総武線の運転士になるのが少年時代の夢でした。完全に余談。
そしてビデオゲーム開発に携わる仕事に欠かせないのが
会社としての経済活動とは別の「文化」という側面。
特に直接ゲームの中身を作る開発者が一番目を向けるべきはここだと僕は考えています。
人々の記憶に残る事。
もちろん「多くの人」が望ましいのでその為には商品としてヒットさせる事が前提です。
ですが今回は質の話として、例えば数億年後に地球が今の火星のようになり
脱出した地球人の末裔かどっかの星のへんな宇宙人が地球に探索に来て
「この地球という惑星には文化という物があったズラよ」とNASAみたいな所に報告があって
「文化にもいろいろあるズラ、サブカルチャー的な物も含まるべ」と読み解かれる中で
ビデオゲームは「四角い発光機に平面画像を映して入力部品で映像と音に変化を起こす機械」という
衣食住には何の関係もない、宇宙人からしたら
「誰が何の為にどうしたくてどういう必要で作ったのか意味不明」の物体として取り上げられ
しかもソフトと呼ばれる無数のパターンがあり
「なんじゃこれ、地球人ワケワカラン」と更に謎を呼び
研究から数百年後に「これは地球人がヨロコブために作られたモンに違いねえべ」と結論が出る。
そして1年後にその星で地球のゲーム文化を模倣した新たなゲーム機が発売、宇宙人の間で大ヒット。
数億年前の地球のソフト全てが遊べる互換機として。
そんな未来の宇宙に地球人が残すであろう
地球の文化史の中のビデオゲーム欄の1ページに足跡を残す為に頑張っていこうと
昨日のブラックメイジズのライブを見た後に思いました。
植松さんにはそんな素敵なライブにご招待頂きまして、ありがとうございました。
ってこんなトコに書いてないでご本人にお礼しないと。

ライブが終わって帰りの風景。
開場前はこの3倍の人たちがここに並んでいました。
横浜BLITZ in横浜。
日曜出勤の昼間なんで緩い頭で書いてます。上田です。
会場の方は当然っちゃ当然ですが撮影録音はできませんという事で
ユーチューブやニコニコ動画に流れる事は期待出来なさそうですが
DVDが出るとか出ないとか?楽しみです。
ぜひこの不良社員達(社長や先生も混じってます)によるロックなエンターテイメントを
うちの社員の教材として経費で買って全員に見せたいと思います。
なんつってもメンバーのほとんどの方が我々と同じ開発職ですからね。
アウディオもここを目指さなければいけません。
「ふぅ疲れた。今の曲いいと思わない?」
「サイコー!」
「ステージ暑いんだよね~、そっちも暑くない?」
「暑い~!」
「新宿でもこれからドラクエコンサートがあるんだけど
何とそのすぎやまこういちさんが2階席の最前列にお忙しい中いらっしゃってます!」
全員がどよめきながら後ろを振り向くと
「アーホが見る~」
騙されたお客さん全員大爆笑。
こんな植松さんのチャーミングなMCが合間合間に挟まり、
というか休憩を挟まないとスタミナが持たないそうで^^
この曲間のトークも演者とファンの交流や一体感を深める大事なショーの一部です。
我々の作っている物の先にはお客さんがいます。
商売全てに言えるんですが、ゲーム開発者は得てしてその大事なことを忘れがちになります。
会社とかランキングとか技術が上だの下だの本数がナンボだの売りはナンだのと
それらももちろん大事ですが、そんなのはプロなので軽くこなして当たり前。
水面下で必死にもがきながら黙々と頑張ればいいんです。
一番大事なのはお客さんとのコミニケーション。
僕は京樽レストランや弁当屋や寿司屋など飲食業のバイトを
厨房から洗い場から接客から出前まで、学生時代に経験してきた手前
ゲームの仕事に対する説教や薀蓄も常に飲食業に例えて物を言います。
俺たちはガラス越しに蕎麦を打ってる職人さんと同じだよと。
ガラスがない分、お客さんの顔を常に思い浮かべながらキーを打つなりマウスを握りなさいと。
言うより、いっそ研修期間として3ヶ月くらい飲食業にバイトに出た方が早いかも知れませんね。
やはり商売ですから働く者が心得るべき基本姿勢はどの業種も同じです。
ましてや衣食住から外れるエンターテイメント産業の更に一部であるゲーム業界が
完全に衰退しても人々は何にも困らない訳です。
というか人々に必要とされなくなった時に無くなる訳ですけどね。
コンシューマゲーム、ビデオゲームなんて更にその枝葉です。
僕は毎日のように、明日潰れてもおかしくない業界に身を置き
飯を食わせて頂いて生きながらえていると思ってこの仕事に取り組んでいます。
堅気の商売とも思いませんし、堅気を目指してはならないと思っています。
もっと安定してて定時に帰れて今より多くの収入を得られる仕事もあるでしょう。
それでもなぜ開発者はこの苦しい業界に身を置き続けるのか?
そして僕はなぜ開発会社を経営しているのか?
その答えは「ゲームが、好きだから」
好きなだけではなく、ファミコン(いわゆる今のゲーム業界)の誕生から
客として付き合い続けているノウハウがあるので、そこが生き残る上での強みとなります。
なんてったってファミコン世代のど真ん中ですからね。
競争激化の飲食業界で弁当屋だったらたぶん5年後生き残っている自信がありません。
もしゲームと出会わなかったら国鉄総武線の運転士になるのが少年時代の夢でした。完全に余談。
そしてビデオゲーム開発に携わる仕事に欠かせないのが
会社としての経済活動とは別の「文化」という側面。
特に直接ゲームの中身を作る開発者が一番目を向けるべきはここだと僕は考えています。
人々の記憶に残る事。
もちろん「多くの人」が望ましいのでその為には商品としてヒットさせる事が前提です。
ですが今回は質の話として、例えば数億年後に地球が今の火星のようになり
脱出した地球人の末裔かどっかの星のへんな宇宙人が地球に探索に来て
「この地球という惑星には文化という物があったズラよ」とNASAみたいな所に報告があって
「文化にもいろいろあるズラ、サブカルチャー的な物も含まるべ」と読み解かれる中で
ビデオゲームは「四角い発光機に平面画像を映して入力部品で映像と音に変化を起こす機械」という
衣食住には何の関係もない、宇宙人からしたら
「誰が何の為にどうしたくてどういう必要で作ったのか意味不明」の物体として取り上げられ
しかもソフトと呼ばれる無数のパターンがあり
「なんじゃこれ、地球人ワケワカラン」と更に謎を呼び
研究から数百年後に「これは地球人がヨロコブために作られたモンに違いねえべ」と結論が出る。
そして1年後にその星で地球のゲーム文化を模倣した新たなゲーム機が発売、宇宙人の間で大ヒット。
数億年前の地球のソフト全てが遊べる互換機として。
そんな未来の宇宙に地球人が残すであろう
地球の文化史の中のビデオゲーム欄の1ページに足跡を残す為に頑張っていこうと
昨日のブラックメイジズのライブを見た後に思いました。
植松さんにはそんな素敵なライブにご招待頂きまして、ありがとうございました。
ってこんなトコに書いてないでご本人にお礼しないと。

ライブが終わって帰りの風景。
開場前はこの3倍の人たちがここに並んでいました。
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